秋の病気予防と芝生の葉に現れる病気の症状

2021年9月12日(日)

台風14号の影響で病気のリスクが高まる

日中はまだ蒸し暑さがあるものの朝夕は比較的涼しい日も増え、芝生の手入れも秋モードに突入です。台風14号の影響で日差しが期待できないようですから日照不足に備えておきました。


ベントグラスは中2~3日ペースで30ミリの芝刈り。夏枯れのピークを越え、気温低下とともに次第に元気になってきています。


これが先週の様子、写真でも1週間でかなり変化が現れていることが分かると思います。パッティンググリーンで3ミリ4ミリの刈り高に耐える芝草ですから長めで維持すると再生する力がすごそうですね。


姫高麗芝は週1回ペースの芝刈り。刈り高を20ミリから25ミリに上げました。葉を長めにすることで光合成を促進し、秋雨による日照不足を軽減させたり、休眠までにできるだけ栄養を蓄えさせたいという思惑があります。

長めにすると葉色のきれいな部分が残りやすい(見た目の色が良くなる)のも魅力です。


先週からメヒシバの抜き取りを少しずつやっており、群生していた場所は抜き取るとこのように芝生に穴が開いたようになっていました。


今の時期ならまだそれなりに成長しますからこんな感じで再生が進みます。ただ、これから気温が低下してくると再生スピードも遅くなるでしょう。


写真では分かりづらいかもしれませんが、姫高麗芝にはカーブラリア葉枯病(犬の足跡病)の気配が所々にあります。


はっきりとしたパッチになっていなかったとしても、葉を見るとこのように一部が枯れているのが確認できます。これは葉枯病に感染していると思われます。

早め早めの対処が功を奏しますから、無農薬で対処する場合は対応する資材の定期散布を強化(散布頻度や濃度を上げる)、農薬で対処する場合は適用のある殺菌剤を散布してください。

関連記事:カーブラリア葉枯病の症状と対策

我が家の場合、病気に関してはベントグラスも姫高麗芝も無農薬で自然治癒に任せています。

台風の影響による天候不良に備えて液体資材の混合散布。カリで生理移行を促進するためにスーパー・ポリ・スピリットを1000倍、発根を促がしながら微生物環境を改善してくれる有機酸酵素EXを500倍で混合して平米1リットル散布。散布はジョウロを使用。


ついでにバラにもスーパー・ポリ・スピリット2000倍、有機酸酵素EX1000倍で混合して潅水しておきました。植物ですから芝生と同様の効果が期待できます。


そう言えば今月は月ごとの手入れのご案内を失念していたようです。あらためてこちらでご案内いたします。

9月の芝生の手入れ 基本作業と注意点

気温低下とともにだんだん芝生に対する興味も薄れがちになる時期ですが、ここからは来年の立ち上がりに向けての重要な時期でもあります。

成長鈍化とともに病虫害の被害からの回復が難しくなりますからしっかり予防や早期対処をしながら、適度な施肥や散水で来年の立ち上がりのための栄養を蓄えさせてください。