芝生のミミズ対策

2022年4月3日(日)

椿油粕によるミミズ対策で昨年の効果を実感

4月に入って春本番、近所の桜は満開で早いものは葉桜になりかけています。我が家のアジサイも成長が加速しているようです。


昨日から寒気の影響で冷え込んでいるものの今日は朝から快晴。風もあまりなく絶好のガーデニング日和です。

姫高麗芝の緑が日ごとに増えていくのが嬉しい。


今日は椿油粕の散布でミミズ対策を実施。


いつも散布に使用しているドロップシーダーの駆動部分がキーキー鳴ってうるさいので、作業前にシリコンスプレーで潤滑性アップ。


駆動部分にシュッとひと吹き、あっという間に鳴きが解消されました。シリコンスプレーはべたつかないのでいろんなところに使えて便利です。我が家では食器棚の木製の引き戸や鍵穴、チョウツガイなどいろんなところに使っています。


椿油粕を平米100g程度散布し、あとは恒例のたっぷり散水。


このように泡立てなくても、じっくりしみ込ませることで効果を発揮します。泡立てた方がビジュアル的には効きそうな印象になると思いますので、そのあたりはお好みでご判断ください。

水分さえたっぷりあればサポニンは浸透していきます。それが証拠に雨の直後でベチャベチャの状態で椿油粕を散布すると散水しなくてもミミズが出てくることがあります。(水を伝ってサポニンが浸透していくため)もちろん、そういう状況であっても散水するに越したことはありません。


気温がまだ十分高い状態ではないので出てくるのに少々時間がかかるだろうと思い、50平米ほどの広さに対して1時間ほど散水。量的には平米20リットル近くなっていると思います。

すると写真のような小さなミミズが数匹。立った状態で視認するのは困難な大きさですので全面を確認するのはあきらめました。


ここにも小さいのが一匹。

その後も1時間ほど様子を見ましたが大きなミミズは出てくる様子はありませんでした。

昨年は春、夏、秋の3回ミミズ対策をしましたので、今年の春はかなり減っているだろうと思っていましたが予想通り激減したようです。

ただ、ミミズを全滅させるのは非常に難しく卵が残っていると次の世代が生まれてきますから、今後も塚ができる様子を見ながら対処していく必要があるでしょう。

とりあえず、年3回の対策によって少なくとも翌年の春は激減させられることが分かったのは収穫でした。


ベントグラスにも椿油粕を施工しましたけど、こちらは密度が高いためこのように粒が芝生の上に残ってしまいます。次の芝刈りで回収することになるでしょう。


椿油粕の粒は微生物のエサとなり土壌微生物環境の改善にも役立ちます。また分解されることによって微量葉素肥料にもなりますから、できるだけ回収せずに活用したいですね。


ベントグラスはこんな状況で、中2~3日ペースの芝刈り(9ミリ)をしています。手動芝刈り機の特徴であるクリップ(刈り跡が波板のようになる現象)が出ていますね。


ミミズとラージパッチの関係を再考する

以前からラージパッチが発生している場所にはミミズの糞塚がたくさんできる現象を確認しており、ミミズの存在がラージパッチの症状に悪影響を与えているのではないかという仮説を立てていましたが、実際にはラージパッチが発症することによって増える枯れた葉や茎、根を求めてミミズが集まってきているのかもしれません。


というのも、私の自宅では際刈りを横着するために塀際などの芝生を除草剤であえて枯らしてしまうという方法を一部でやっていまして、除草剤で枯れた部分にはミミズの塚がちょくちょくできる現象を確認しています。

このことからミミズは植物が枯れたところに集まりやすいのではないかと推測され、ラージパッチにも同様のことが言えるかもしれません。

ただ、昨年ミミズ対策をばっちりやった結果今年はミミズが非常に少なく、昨年は発症していたラージパッチが今のところハッキリとした症状は確認されていないことも事実で、なかなか判断が難しいところでもあります。今後もしっかり観察してきたいですね。

なんにせよ、ミミズは糞塚を発生させる困り者ですから対策しておくことに越したことは無いのは確かでしょう。


さて、今週から一段と気温が上がる予報が出ていますから、来週は粒状肥料の散布で成長を加速させる予定です。

4月の芝生のお手入れのご案内でも注意喚起しましたが、これから越冬した害虫の食害が出る時期になるため、突然の枯れや密度低下など芝生の変化にご注意ください。