夏場の除草剤散布とメヒシバのその後、カーブラアリア葉枯病の様子

2022年6月26日(日)

芝生と庭の様子

四季咲きのバラは真夏日の中で頑張っています。


こちらは半日蔭なので涼しそう。


レモングラスは順調に巨大化しています。

地上部分が大きくなるほど光合成の際の蒸散で水分が必要になりますから、有効土層(根が張れる土壌の深さ)が浅い我が家の庭では水切れに注意が必要になります。


ベントグラスは1日の大半が適温を外れる厳しい時期に入りました。

高い気温と強い日差しで光合成が低下しますから芝刈りのペースも夏場は低下するでしょう。


13ミリで中2日の芝刈りをしていましたが、ここのところの雨で徒長もあったのでしょう、一部で軸刈りが発生し始めています。

そろそろ17ミリに刈り高を上げないといけないですね。


姫高麗芝は17ミリで週1ペースの芝刈り。通常は土曜日に仕事を終えてから芝刈りしています。


姫高麗芝にはこの時期の定番的な病気、カーブラリア葉枯病が出ています。

我が家のように水はけが悪く風がよどみやすいところですと発症しやすい病気です。逆に水はけも風通しも良好なお宅ではカーブラリア葉枯病は出にくく、ダラースポットなど乾燥気味の環境でも発症する病気が出やすくなるかもしれません。(時期は違いますがゾイシアンディクラインや春はげ症も秋から休眠期の乾燥で助長されることがあるようです)


カーブラリア葉枯病は別名犬の足跡病とも言われ、当初は犬の足跡のような点々としたこげ茶色のパッチが発生し、悪化するとそれらが融合して大きなパッチになることがあります。

水分が大好きな病気ですから、雨が続くと悪化するのはもちろんのこと、曇りで多湿、風の無い日も悪化することがあります。

殺菌剤を使えば抑制できますから、無農薬や減農薬の目的が無い方は積極的に殺菌剤で抑制していただければと思います。

関連記事:カーブラリア葉枯病の症状と対策について

天候が悪いと悪化しやすい葉枯病ですが、成長旺盛な時期には好天が続くと回復が進みやすくなります。

早ければ6月中に梅雨明け宣言が出るかもしれないという驚きのニュースもあり、週間予報もそれを予感させるように晴れマークが並んでいます。

普段光合成や生理移行を促進する資材を散布しているのは、こういう時に再生を少しでもサポートできるようにする目論見もあります。


除草剤散布後のメヒシバの様子

先々週シバキープIII粒剤を散布しましたが、姫高麗芝の中で雑草化していたベントグラスは完全に枯れてくれたようです。

寒地型西洋芝は暑さのストレスも加わりますから枯れやすいのかもしれないですね。


メヒシバは一旦は枯れてくれるかも?と期待させられたものの、その後復活しつつある様子。

シバキープIII粒剤を散布していないエリアよりは散布しているエリアの方が成長が遅いかなというぐらいで、枯れるような気配は今のところ見られないですね。

やはりシバキープIII粒剤はメヒシバがやや苦手なのかもしれません。薬剤成分が変更になる前はイネ科雑草にもよく効いていたので少々残念です。

ただ、ベントグラスは見事に枯れましたしメヒシバ以外の雑草は今のところ生えてくる様子はありませんから、除草剤自体は効いているものと思われます。


今の時期だと写真のようなコニシキソウなどが芝生の中に生えてくることがありますが、その気配は見られません。


夏場の芝生用除草剤を散布

雨や時間的な問題でなかなか散布できなかった夏場の除草剤散布を今日は決行しました。

シバキープPro顆粒水和剤は2リットルの水に1包入れて20平米に均等散布するだけです。計量の手間が必要ないのがうれしいですね。


大きな特徴としては、夏場の日本芝に使えること。(寒地型西洋芝は夏場の散布は不可)


根と葉の両方から効くこと(土壌処理と茎葉処理の効果を併せ持つ)。これはシバゲンDFと同様ですね。


一般的な芝生用除草剤は最高気温が連続して30℃を超えるような時期には散布不適となりますからご注意ください(高温障害が出やすくなる)。また、シバキープPro顆粒水和剤が夏場の日本芝に使えると言っても、日差しが強く高温になる日中の散布は避けていただく方がいいでしょう。


飛び石より右側は2週間ほど前にシバキープIII粒剤、左側は本日シバキープPro顆粒水和剤を散布しています。

メヒシバもだいぶ大きくなっているものが多いので今からの散布で効くかどうか様子見します。(土壌処理剤は雑草が大きくなってからでは効きにくいことがあります)


葉枯病の自然治癒が進むよう、今後の好天に期待ですね。


今後晴れが続くと梅雨時期から一転して水不足のリスクが高まります。かといって頻繁に水を与えすぎますと徒長や病気、苔、藻などが発生するリスクが高まります。

芝生の散水は「1回あたりの散水量を多くして散水間隔をできるだけ空ける」のが秘訣です。

病気が発症しているからといってあまりにも散水を抑制しすぎても光合成ができず回復が進まないことになります。

適度なあんばいで散水してきれいな芝生を維持してください。