SGFの散布と葉枯病の殺菌剤の選択について

2023年7月9日(日)

芝生とバラの様子

今年のバラはうどんこ病に悩まされていまして、女房が四苦八苦しながら対応してくれています。

うどん粉病にやられてしまうつぼみが多い中で、無事咲いてくれる花は貴重です。




うどん粉病や黒星病、構音障害などが出ているものの、女房の手入れのおかげもあって昨年同時期よりは良好な状態です。

今年は秋の開花も見送って(あえて花を減らす)来年春のための養生期間と割り切るのも手かもしれないですね。


ベントグラスは20ミリで維持中。そろそろ刈り高を一段上げる予定です。

週間予報では最低気温25℃の熱帯夜の予報が並んでいますので、寒地型西洋芝にとっては1日のほとんどが適温を外れる厳しい季節に入りそうです。


姫高麗芝は先週木曜日に芝刈り。刈り高は20ミリです。

週末が雨の予報で芝刈りができないと判断し早めに済ませておきました。


スーパーグリーンフードの散布

昨日の夕方にスーパーグリーンフードを平米100g散布。

除草剤の薬害からの回復促進、微生物投入による病原菌抑制、栄養補給を目的としています。


ちょうどタイミング良く夕方に雨がやんでくれたので、ドロップシーダーでサクっと散布。

雨雲レーダーで40分後に雨が降り始める予報でしたから散水はしませんでした。そして予報通りたっぷり降雨で翌朝には臭いは消えていました。

前回のスーパーグリーンフード散布も雨を利用しました。

関連記事:雨を利用してスーパーグリーンフード散布

雑草の様子ですが、メヒシバが2か所ほど生えてきているのを確認しました。生えてきたのは4月にシバキープIII顆粒を散布しただけのエリアで、6月にシバキープエース液剤を散布したエリアでは今のところ確認できていません。

その他は隅の方でコニシキソウやカタバミが発芽しているのが3か所ほどありましたが、おそらく散布ムラによるものと思います。全体的にはまだまだ除草剤が効いている感じです。


カーブラリア葉枯病発症後の殺菌剤の選択

雨が続くとカーブラリア葉枯病(犬の足跡病)のパッチが顕著になります。

我が家では殺菌剤を使用せずに自然治癒に任せています。


今年は天候の割には例年と比べると比較的軽症で済んでいるという印象で、ハイアップやスーパーグリーンフード、キトサン溶液スーパーグリーン、スーパー・ポリ・スピリット、超ハード葉素の定期的な散布も功を奏しているのだと思います。

キトサンは糸状菌の病原菌をやっつけてくれる放線菌の餌となりますし、スーパーグリーンフードには放線菌そのものが含まれていますから、そういった面で相乗効果も期待できます。

お互いに相乗効果が期待できる方向で散布する資材の組み合わせを考えています。


私の自宅では葉枯病の対策は無農薬(自然治癒)にしていますが、発症そのものを抑えたい場合や症状をできるだけ早く治したいは殺菌剤が欠かせません。カーブラリア葉枯病が発症し始めたら、おそらく無農薬で完全に抑えるのは難しいと思います。

一般家庭で扱いやすい殺菌剤としてロブラール水和剤とラリー水和剤をおすすめしていますが、病気が出てしまった場合にどちらから散布すべきか、という点においては治癒効果のあるラリー水和剤をおすすめします。

そして両方をローテーションで散布することによりしっかり病原菌を抑制することが理想です。

発症してしまった後からの散布なら、ラリー水和剤→2~3週間後にロブラール水和剤 という感じで散布しておけばより確実に抑制できるでしょう。


このエリアにも例年は葉枯病のパッチが出ていたのですが、昨年同時期にラリー水和剤の散布実験を行った結果、今年はほとんどパッチが見られない状況になっています。

殺菌剤でしっかり病原菌を抑制して、その後は農薬を使わずに日常的に散布する資材で抑制する、こういった形で減農薬を目指すのも一つの方法かと思います。

来年あたり梅雨から秋にかけてロブラールとラリーでしっかり葉枯病の病原菌を抑制し、その翌年に病状がどうなるかを観察してみるのも面白いかなと思っています。

関連記事:成長のピークに入った姫高麗芝の一部に殺菌剤の散布

当初長引くと予報が出ていた梅雨ですが、昨日あたりには梅雨明けが早まるかもしれないという予報も出ています。今回の雨では雷も鳴っていますから、早めの梅雨明けにも少し期待したいところです。

来週あたりには粒状肥料(ハイアップ)の散布を予定しています。


ちょっと雑談

最近写真を載せていたかった黒柴の伊勢ちゃんですが、認知症の症状が顕著になってきたため仕事の繁忙期やその他の事情から自宅で看病するのは困難と判断し、老犬預かりをしてくれる施設にお世話になっています。

先週の日曜日には久しぶりに伊勢ちゃんに会いに行ったため、更新をお休みさせていただきました。

施設の方は老犬介護の経験が豊富でものすごくこまめに面倒を見てくれています。そのおかげでまだまだ食欲もあって元気でいてくれるようです。

老犬介護の知識も経験も無い我が家で診ていたら、今頃はもっとよぼよぼになっていたかもしれません。施設の方には感謝でいっぱいです。

一応仕事が落ち着く10月には我が家に帰ってくる予定になっていますが、夜鳴きや夜中の徘徊も増えているそうなので苦戦しそうです。


去年の今頃は写真のようにヨタヨタしながらも自力で歩けていたのですが、現在はカートに乗っても動くのがままならないぐらい足腰が弱っています。

たった1年でこんなにも弱ってしまうのかと思うと悲しいですが、できるだけ元気で長く生きられるようにしてやりたい。

自宅に帰ってきたら伊勢ちゃんが登場する機会も増えると思います。