緑化期間の延長策 第二弾(ハイアップ散布)

2023年9月10日(日)

芝生とバラの様子

ようやく最低気温が下がり始め、朝の涼しさが肌で秋を感じさせてくれます。

快晴ではないものの空の高さがすっかり秋ですね。しかし、日が照ると暑い(笑)


バラには暑さによるものと思われる障害(葉の黄変や枯れなど)がかなり出ていますが、それでも頑張って花を咲かせてくれます。

今年は殺菌剤の使用頻度が低いにも関わらず黒星病がほとんど無く、キトサン溶液スーパーグリーンの定期散布が減農薬に役立っているものと思われます。

















それぞれの花のサイズは春と比べるとかなり小さく、体力的にしんどいのだろうなあということは伝わってきます。

来シーズンは夏の間は花を咲かせないようにして体力を温存させ、秋の開花期に備えさせる方針も検討しています。


ベントグラスは害虫の食害と暑さによる障害で少し枯れが発生しています。

害虫対策をサボり気味だった昨年同時期よりはかなり良い状態になっていますから、我が家の環境の場合は害虫対策が夏越しにはかなり重要になるようです。


こちらが昨年同時期(9月11日)の様子。かなり害虫にやられていました。

姫高麗芝なら無農薬での害虫対策は比較的やりやすいですが、寒地型西洋芝は害虫に好まれやすいようですから農薬の使用が現実的でしょう。

フルスウィングやオルトランなどの予防的殺虫剤と、スミチオンなどの即効性のある殺虫剤をうまく組み合わせて害虫の発生を抑制すると、かなり夏越しの成功率や完成度が高くなると思われます。


姫高麗芝は25ミリで週1回ペースの芝刈り。刈り草の量はややピークを越えたかなという感じです。


緑化期間の延長策 第二弾(ハイアップ散布)

秋の施肥は緑化期間を延長する効果があります。特に昨年や今年のように秋の気温が高めの時には有効でしょう。

今日は緑化期間の延長策 第二弾としてハイアップの散布を実施。散布量は平米70gです。

万緑-NHTとエンザアミンの組み合わせの場合は、万緑-NHT 50~60g、エンザアミン 20~30g、が目安になります。

ハイアップは万緑-NHTとエンザアミンのおいしいところかいつまんだダイジェスト版のような資材で、本来はサッチ分解剤の役割となる資材なのですが、肥料代わりになるかを今シーズンテストしています。

現状での感触からすると十分肥料としての代用はいけそうです。


ハイアップを散布する様子は、以前こちらに動画としてアップしていますのでよかったらご覧ください。



粒状肥料の散布後は必ず散水が必要です。

午後から雨の予報が出ているのですが、我が町福山市は雨の予報でスカを食らうことが多く、今日の雨雲レーダーも微妙な感じだったので、いつも通りの散水にしました。

ほぼ確実に雨が降りそうなら粒を隙間に落とすレベルの軽い散水で済ませ、後は雨任せにしていたと思います。


案の定、ハイアップの散布や散水をしている時には曇りだった空が散水後には一遍して晴れに。

おかげでツヤツヤの芝生を堪能させてもらいました。ハイアップやスーパーグリーンフード、万緑-NHTに含まれるケイ酸が葉をツヤツヤにしてくれます。


秋の施肥は来年の立ち上がりのための栄養を蓄積させる意味もありますので、すでに来年を意識する時期に入っていることになります。

これから成長が徐々に衰えていきますが、同時に病虫害による被害からの回復がしにくくなりますから、芝生の枯れや密度低下、変色などに注意して、異変を感じたら早めに対処することをおすすめします。