ほぼ出穂せずに休眠を迎えた姫高麗芝

2024年01月08日(月)

新年のご挨拶

まず初めに、能登半島の大地震で亡くなられた方のご冥福と、まだ見つかっていない方の1日も早い救出を心よりお祈り申し上げます。また、被災された方々が1日でも早く平穏を取り戻せることを願っております。

毎日のように報道される現地の映像を見ながら何もできないことにもどかしさを感じますが、こちらの記事にある「自己完結できない人の現地入りはかえって被災地の負担になる」という考え方もなるほどなと思わされます。

現地へ行って何かをするというのはなかなか難しいですが、今後の復興の際には被災者の方々には経済的な負担がのしかかるのは確実で、せめてその負担が少しでも軽くなればとの思いで、石川県の義援金口座に心ばかりではありますが協力をしました。

遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

関連記事:令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について

出穂がほとんど見られないまま休眠した姫高麗芝

昨年末に出穂(しゅっすい)が無いまま休眠するかもしれないことも想定していましたが、本当にその通りになったようで、ほぼ全面が冬枯れの様相になったのにも関わらず出穂がほとんど見られません。

高麗系の芝の穂には種が実ることは無く、はっきり言って穂を出す意味が無いのですが、おそらく進化の過程で栄養成長(新たな根や茎を出すことで繁殖できる)で充分ということになったのではないかと思います。

本能的な部分で穂を出すという機能だけが残っており、そのため危機を感じるほど穂を出しやすくなる、という説もあります。

このことからすると、昨年の我が家の姫高麗芝は危機を感じるようなストレスが少なかったのかもしれません。(あくまで想像に過ぎませんが)


その要因として考えられるのがキトサン溶液スーパーグリーンの週1回ペースでの定期散布です。(休眠期は月2~3回ペース)

手入れの内容として一昨年より前と昨年で大きく違うのがこの点になりますので、おそらく何らかの影響があったのだと考えています。

確かに、昨年の生育期の芝生はプリプリしてとても元気でしたし、病気のリスクも低く、害虫被害もほぼ見られない、蛾を見る機会も非常に少ない、ミミズの糞塚形成も激減、害虫やミミズが地上に出てきて死んでいるなど、芝生の危機を低減するような傾向が見られました。

今年も継続して定期散布を続けていきます。今年はさらに竹酢液もしくは木酢液も添加してみようかとも考えています。


バラも女房が剪定してくれ、庭はすっかり冬景色になりました。

バラでもキトサン溶液スーパーグリーンが活躍してくれ、減農薬にも効果を実感できました。


ということで、昨日もキトサン溶液スーパーグリーンを300倍希釈で平米1リットル散布。

休眠期の散布目的は主に土壌改良、特に微生物環境の改善になります。キトサン溶液スーパーグリーンに含まれる酢酸(食用酢)による微生物の豊かさの促進と、キトサンを餌として放線菌が増殖、放線菌が放出する酵素が病原菌となる糸状菌を抑制する作用が期待されます。

越冬するかもしれない病原菌を休眠期の間に少しでも減らしおければと期待しています。


冬雑草の駆除

ぼちぼち生え始めている冬雑草。といっても我が家の場合は冬雑草の代表格のスズメノカタビラではなく、姿はよく似ていますが姫高麗芝の中で雑草化してしまったベントグラスになります。

気温が低い時期は植物の代謝も低下しているため、薬剤の吸収効率も低下して効果もなかなか出にくいのですが、少しでも生育を抑制できればということで除草剤を散布しておきました。


4日ほど前にシバキープエース液剤にて雑草対策をしておきました。

平米あたりの薬剤投下量は2ml、水量は100mlです。希釈率にすると50倍の濃いめになります。

休眠期は姫高麗芝がほぼ薬剤を吸収しない状況になっていますから薬害リスクは非常に低く、そのため濃いめの希釈でも安心して散布することができます。


効果が不十分と感じられた場合には、こちらでスポット散布をする予定です。


シバキープエース液剤は茎葉処理剤になりますから、土壌に残留して長期間効くものではありせんが、土壌処理剤の場合は3か月から6か月ほど残効するものがあります。その場合は、春の更新作業の際にも薬効が残っている状態になりますから、エアレーションや根切作業などで薬害のリスクが高くなります。

更新作業まであと2か月ほどになっていますから、土壌処理剤を散布する場合には薬害リスクにも気を付けた方がいいでしょう。