キノコ注意報と植木の薬害

2020年5月24日(日)

ベントグラスにキノコ発生

肌寒くなったり蒸し暑くなったり変な天気が続きましたが芝生は順調に成長中です。気温が上がると芝生以外のものも元気になり、ベントグラスにはキノコが発生しました。


1週間ほど前からベントグラスには数本のキノコが生えていました。芝刈りができない日々が続いていたのと、ちょっと試してみたいことがあったので放置。


昨日の朝、試してみたいことを実施するためとりあえずキノコを抜き取りました。いわゆる私たちが「キノコ」と称しているのは子実体と言われるものになります。子実体は地上部分に見えているので分かりやすいのですが、やっかいなのは地中で成長する菌糸体になります。こちらは見えないだけでなく成長が著しく早いという特徴があるとのこと。これをやっつけないとキノコは駆除できません。抜いても抜いても生えてくるのは地中に菌糸体が残っているからです。

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地中の菌糸体をやっつけるにはフェアリーリング病に適用がある殺菌剤(サプロール乳剤など)を散布するのが最も手っ取り早いのですが、キトサン溶液スーパーグリーンに使われている酢酸(お酢)にも殺菌作用がありますので、それを試してみることに。とりあえず100倍希釈で平米1リットルほど散布しておきました。


今朝の段階では新たにキノコが出てきている様子はありませんでした。ただ、ここ数日雨が降っていませんからそのおかげもあるかもしれません。次回の雨もしくは多量の夜露があるとどうなるかですね。

ベントグラスは芝刈りができない日々が続いているため伸び伸びになっています。昨日の刈り高もついに20ミリに。


姫高麗芝のラージパッチの回復状況

姫高麗芝は昨日17ミリで芝刈り。先週の肥料がよく効いているようで、ラージパッチの修復も順調に進んでいます。もちろん晴れの日が多いというのも大きな理由です。天候不順だとここまで順調には回復しないと思います。日照は芝生にとって最高の治療薬ですね。


1ヶ月ほど前の4月26日のラージパッチの様子。


こちらが本日5月24日の様子。かなり回復しているのが分かると思います。農薬は使用していません。


ラージパッチからの回復を後押しするため、スーパー・ポリ・スピリットとアルムグリーンを500倍で混合散布しておきました。スーパー・ポリ・スピリットのカリが生理移行を促進して自然治癒力を高めてくれます。アルムグリーンは発根を促がして肥料吸収を促進する役割と、微生物環境を改善して病原菌の増殖を抑制する効果が期待できます。

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芝生用除草剤の薬害が発生したヤマボウシ

少し前から芝生の中に植えてあるヤマボウシの様子が変だと思っていたのですが、ここ2週間ほどでそれが顕著になってきました。葉がしわしわで萎縮したようになっています。


正常な時の葉の様子。


花も本当は真っ白なのですが、ピンクがかって縮れたようになっています。


ヤマボウシは2株ありまして、症状がひどい方は冬枯れに近い状態です。ほとんど葉が出ていません。


葉が出かけて成長が止まっている模様。

これらは、おそらく芝生用除草剤の薬害だと思われます。昨年あたりからちょっと影響が出ているような症状はあったのですが、今年もまいたらどうなるだろうという興味から試してみたらこうなりました。

樹木は枝先の真下あたりまで根を張ると言われていますので、その部分は除草剤をまかない方がいいでしょう。特にシバキープPro顆粒水和剤のような、ゴルフ場向けのごく微量で効く成分が入った除草剤は注意した方がいいと思います。植木の根があると思われるエリアから少し離れた場所まで散布しない方がいいでしょう。


私の場合は、植木が枯れてもいいや、ぐらいに考えていますので(むしろ芝生の手入れの簡素化のために植木を取り除きたい)特に問題はありませんが、植木を大事に育てたいという方は、芝生の中や隣接する部分にある植木と芝生用除草剤には要注意です。