2022年3月27日(日)
気温上昇と頻繁な雨で芝生の成長が加速
今日は朝から春らしい好天に恵まれ、風もなくおだやかです。キジトラのいすずは外の小鳥が気になってしょうがない。
女房が世話をしてくれている鉢植えのバラも春の日差しを浴びて気持ちよさそう。
しかし、人や植物にとって心地よい季節は害虫や病原菌にとっても同様、間もなく病虫害との闘いが始まると思います。その予防策を今のうちからしてくれています。成果が出ることを願いたい。
スイセンはそろそろ花も終わりかけています。今年もたくさん咲いてくれてありがとう。これから梅雨頃までは来年のための栄養蓄積をさせる期間になります。
フェンスの陰になってちょっと見辛いですが、ベントグラスはターボがかかったかのように成長が旺盛になってきましたので芝刈りを週2回ペースに上げます。
朝芝刈りをすると芝刈り機が夜露に濡れた刈草でグチャグチャになるので、基本的に夕方するようにしています。
姫高麗芝も写真でも緑が分かるぐらい葉が出てきました。水分と成長は密接に関係していることをいつもながら実感します。
植物育成ライトの周辺は、現時点では生育の違いは見られません。光合成には気温も重要ですので、未明から朝にかけての気温が低い時間帯には反応が弱いことも考えられます。
根本的な問題として光量が不足していると思われますので、結果的には光量が不足した場合には思うような効果が得られないことを実証する実験になるかもしれません。今後の変化を興味深く観察します。
芝生には昨夕、有機酸酵素EXとスーパー・ポリ・スピリットを混合散布しています。
雨がたくさん降って土壌に水分が多量にある状況でしたので、有機酸酵素EXを250倍、スーパー・ポリ・スピリットは1000倍で混合し、通常は平米1リットル散布するところを平米500mlにしました。土壌の水分で薄まることを想定しての変則的な散布です。
成長を加速させながら芝生の健全性を保って今後の病虫害シーズンに備えます。
ラージパッチの季節になりました
3月から6月上旬にかけてはラージパッチが発生しやすい時期になります。私の自宅でも昨年同時期には写真のようにラージパッチがはっきり視認できるぐらい症状が出ていました。
今年は2月が寒かったこともあって成長が遅れていますので、はっきりと症状が視認できるようになるのはもう少し先になると思います。
ラージパッチが発生するとだいたい毎年同じ場所に出るようになりますが、昨年と同じあたりにちょっと怪しいなという気配はあります。いろいろ資材のテストもしたいのであえて殺菌剤は散布していません。
昨年の2021年3月7日(日)の記事「姫高麗芝の芽吹きとラージパッチの注意喚起」でも触れましたが、ラージパッチを早期抑制するにはロブラール水和剤とバリダシン液剤のローション散布が有効です。
3月にロブラール水和剤、4月にバリダシン液剤、5月にロブラール水和剤、という感じで予防的な散布をしておけば発症を抑えることができると思います。殺菌剤は発症前が最も効果が高いですから、毎年ラージパッチが出ているという方は、早めに殺菌剤を散布しておきましょう。
5月にロブラール水和剤を散布するように設計しているのは、6月から発症が始まるカーブラリア葉枯病への備えという意味もあります。ロブラール水和剤はラージパッチ、葉枯病、双方に適用があります。
5月にロブラール水和剤、6月にラリー水和剤という形でローテーションしていくと、春から夏にかけての定番的な病気を先手先手で抑制することができるでしょう。
子供やペットがいるからどうしても殺菌剤には頼りたくないという方の場合は、ある程度の発症は容認して悪化を防ぐための管理をするという手もあります。そのあたりも含めて下記の記事にまとめていますので興味のある方はご参照ください。
関連記事:ラージパッチの症状と対策
関連記事:カーブラリア葉枯病の症状と対策
関連記事:芝生の病害対策・予防について
そろそろミミズも活発に
松浦商店でも急に椿油粕のご注文が増えて参りまして、暖かくなった地域では写真のようなミミズの糞塚が観察されているのではないかと思います。
昨年はシーズン中に3回椿油粕による駆除をしましたから今年はかなり少なくなっていることを期待しているのですが、土の中のことは確認しようがありませんので、今年もそろそろ1回目の駆除をしておこうかと思っています。
先ほども書きましたが、心地よい季節は病原菌や害虫も同様ですので病虫害発生リスクも高まります。芝生の生育状況や色などを観察し、変化が感じられたら早め早めに対処をしてください。