姫高麗芝は絶好調、ベントグラスは害虫被害発生

2018年7月22日(日)

猛暑で姫高麗芝の病気の治癒が進行するもベントグラスには食害

カーブラリア葉枯病ほぼ完治、シバツトガ退治

初めて経験する豪雨が終わったと思ったら、これまた初めて経験するような猛暑が続いています。芝生には毎朝散水し、水切れのストレスを与えないようにしています。水切れ=光合成不足 ですから、水不足は何かと問題が発生しやすい状況になります。


芝生と同じイネ科のレモングラス。草丈が高いぶん水分要求量も多く、油断するとすぐに水不足症状が出ます。

同じくイネ科の稲作では猛暑で成育に異変が生じているケースもあるとか。近年では高温障害でうまく実らなかったり、米の品質が落ちたりすることもあって大変なようです。当たり前のようにごはんを食べている背景で、様々な苦労や努力がなされています。ありがたいことです。


ベントグラスは20ミリで維持中。少し前から食害の気配があるにも関わらず様子見していたらこんなことになってしまいました。うーん、寒地型西洋芝は害虫だけは農薬に頼ったほうが良さそうですね。




害虫とくればスミチオン。どうせまくなら全ての適用害虫に効果がある方がいいので、1000倍希釈で平米3リットル散布。比較的深いところにいるコガネムシの幼虫を狙っておけば、それより浅いところにいるヨトウやシバツトガの幼虫も一網打尽にできます。


スミチオンを散布したのは前日夕方で、今朝確認するとシバツトガの幼虫が数匹昇天していました。意外と少ないなという印象だったのですが、ベントにしてはかなり高い刈り高(20ミリ)にしているため、芝の上まで出てこずに地際で死んでいるのもいるかもしれません。もしくは様子見している間に蛹になって反応しなかったとか。


姫高麗芝は前日に25ミリで芝刈り。成長のピークを迎えて刈り草の量が増えました。

こちらは害虫被害は無く、成虫の蛾も例年よりかなり少ないんですよね。


猛暑のおかげでカーブラリア葉枯病もほぼ完治。梅雨が短かったことも功を奏しているのでしょう。

例年なら、熱帯夜が続くこの時期は無風で夜露が降りることによって治りにくかったりすることもあるのですが、今年は日中の強い日差しと高温で殺菌作用が強く働いているのかもしれません。資材総動員作戦を続けているのもプラスに働いていると期待したいところ。


2週間前はこんな状況でした。治癒のスピードにはちょっと驚いています。


毎年踏圧で薄くなる場所も、予想通り梅雨明け時期には修復しました。傷んだ場所の修復にはスーパーグリーンフードが大活躍です。ただ、息子が車いじりする時に頻繁に通るようになったので、以前よりは治りが悪いですね。対策を検討中です。


踏圧で薄くなった芝生

これが4月15日の様子です。


今朝の散水が終わった後、活根彩果を500倍で散布。アミノ酸による健全性向上と発根作用に期待しています。


ベントグラスは猛暑でぐったりしているような感じですが、とりあえず害虫の食害は止まったはずですので、後はどこまで暑さに持ちこたえられるかですね。

姫高麗芝はこのまま葉枯病対策を継続します。これだけ晴天が続くとまたいつか帳尻あわせの雨が来ると思いますので、その時に影響ができるだけ抑制されるよう準備しておきます。