2022年4月17日(日)
芝生や庭の様子とケイ酸液肥の散布
新緑がきれいな季節になりました。今朝は少々寒かったですが穏やかな晴れで絶好のガーデニング&お出かけ日和ですね。
セージの花が日増しに増えています。
ゴールデンウイーク頃にはエリゲロンが満開になるでしょう。
女房が手塩にかけて育てているバラもつぼみが膨らんできました。開花が楽しみです。
バラはこれから害虫と病気との闘いになります。「虫が食べとるよ」と女房にチクってやったら早速指でピンと弾き飛ばされてサヨウナラ。
姫高麗芝は徐々に緑が増加中。来週か再来週ぐらいには芝刈りをスタートしようかなと思っているのですが、次の週末が雨の予報なので微妙ですね。
ベントグラスは中2日のペースで9ミリの芝刈り。昨日は際刈りもしてそろえてやりました。
今後の光合成の効率アップを期待して超ハード葉素を500倍で葉面散布しておきました。
ハード葉素1号が生産終了になったため、それに代わる製品として取り扱いを開始しております。
特徴をザクっと説明しますと「ハード葉素1号とハードバンのおいしいところを足したような資材」になります。吸収効率の高い貫通型ケイ酸が葉の表皮に集光レンズの役割をするケイ化細胞を増やし、光合成の効率を約5倍(理論値)高める作用があるとのことです。
その他にも、好熱菌によるサッチ分解や病原菌の無害化、トレハロースによる生命力アップと耐候性向上、亜リン酸による病害抵抗性の向上が期待できます。
姫高麗芝の黄化現象
姫高麗芝には除草剤の薬害と思われる黄化症状が所々発生しています。
2月初旬の更新作業(エアレーションや根切り)から2ヵ月近く期間を空けましたが、2月がかなり寒かったこともあって更新作業による傷みから十分な回復をしていなかった部分があったのでしょう。
来年は除草剤と更新作業のタイミングについて再考しなければならないですね。シバキープPro顆粒水和剤は夏場でも薬害が出にくいとされていますから、散布時期を3月6月から4月7月にずらしてみることも検討してみます。
この周辺が黄化しているのは私がやらかしたことが原因です。単純なミスで「二重散布」ですね。
我が家は黒柴の伊勢を毎日庭で散布させますから、除草剤散布は半分ずつ行って散歩スペースを確保するのですが、2回目の散布の際に写真の箇所だけですが間違って散布済みのエリアにもまいてしまったことで黄化してしまいました。
これは更新作業とは無関係に黄化症状が出てもおかしくないでしょう。なんせ適量の2倍をまいてしまったのですから。
除草剤が永遠に効くわけではありませんから1~2ヵ月ぐらいで解消すると思います。
日本芝の立ち上がりの時期は除草剤とは関係なく黄化症状が出やすい時期でもあります。写真のように導線部分で人がよく歩く場所とか、日当たりがあまり良くない場所でも黄化症状が出ることがあります。
日本芝は春の立ち上がりで根の成長が後追いになる性質があるため、根からの栄養吸収のバランスが崩れやすいことも影響していると思われます。
黄化症状には様々な原因がありますが、いずれもそれほど深刻な症状ではないですからあまり心配する必要はないでしょう。日本芝に適した気候はまだまだこれからですので、気温上昇によって成長が旺盛になるとともに自然に解消されるケースがほとんどです。
黄化現象が解消するまではやきもきさせられると思いますが、日常の手入れを怠らずに気長に待ちましょう。
関連記事:芝生の黄化はなぜ発生するの?
除草剤では枯れない雑草はどうする?
黄化症状が出てはいるものの全体的にはほぼ雑草は見られず、カタバミもスズメノカタビラもツメクサも生えない平和な日々です。
ただ、どの芝生用除草剤にも言えることですが苦手な雑草があります。
写真の雑草はチチコグサモドキの仲間ではないかと思いますが、除草剤で黄化している芝生を横目にしっかりと生えています。おそらくシバキープPro顆粒水和剤はこの雑草が苦手なのでしょう。
これは除草剤の性能が低いとかいう話ではなく、除草剤ってそういうものだという話です。現に他の雑草は全くと言っていいぐらい見られませんので。
では苦手な雑草はどうすればいいかですが、数が少ないなら手作業の抜き取りが手っ取り早いでしょう。数が多いようならその雑草に効く除草剤を併用するという選択肢があります。(念のため併用可能かどうかを確認してからにしてください)
出穂(しゅっすい)に見る芝生の性質
出穂に関して面白い現象が出ていたのでちょっとご紹介を。
腰痛持ちの私は際刈りや草抜きなどのしゃがんでする作業が腰にかなりの負担となります。そのため際の一部で除草剤(なんでも枯らすタイプ)を散布して際刈りの負担を軽減することを試みています。
写真の枕木の部分もそうなのですが、除草剤散布した周辺の芝から大量の穂が出ているのが確認できます。
芝生は生存のリスクを感じた時に穂をたくさん出す(種を付けていた時の名残り?)と言われていまして、おそらく除草剤が影響することによってその状況が生まれたのではないかと思います。
同様の現象が過去には犬のおしっこでも発生したことがあります。
先代の柴犬は枕木のところで毎日のようにおしっこをしていまして、一応毎回散水はしていたのですがそれでも肥料としては濃すぎたようで直撃部分は枯れていました。
そして、枯れた周辺部分では写真のように出穂が大量に見られます。
関連記事:犬のおしっこで芝生が枯れる
過去を振り返ってみると10年ほど前はほぼ全面的に穂が生えていたこともありました。おそらくこの時にはまだ芝生が快適と感じるような環境ではなかったのでしょう。
その後土壌改良や環境改善を続けることにより、現在ではかなり穂の量は減りました。
穂が多くなる理由としてはチッソとリン酸の比率も影響すると言われていまして(実肥のリン酸が多いと穂が多くなりやすい)、必ずしも芝生が危機を感じていることだけが穂が多くなる理由とは言えないのですが、出穂の様子から芝生が今の環境をどう感じているのかをなんとなく推察することができるのではないかと思います。
さて、春はなにかとやきもきさせられることが多い時期ですが、6月頃からの緑の絨毯を思い浮かべながら気長に手入れしていきましょう。