ラージパッチは収束するも葉枯病は顕著に

2018年6月17日(日)

病虫害が移り変わる季節になりました

総動員でカーブラリア葉枯病の対策

昨日と今日は梅雨の合間の貴重な晴れ間。芝生の様子を見ると散水するには微妙な感じでしたが、散水フェチの管理人は欲求を抑えきれずホースを手に取ってしまいました。水分を入れたことが吉と出るか凶と出るか、運を天に任せます。

姫高麗芝のラージパッチは有機酸資材+スーパー・ポリ・スピリット(カリ肥料)+スーパーグリーンフードで収束しましたが、代わってカーブラリア葉枯病が顕著になってきました。資材総動員でどこまで抑制できるのか実験です。



散水を迷ったのですが、晴れの予報と風がよどむ地形にある我が家にしては珍しく風が吹いていたこともあり、思わず散水。愉悦の表情を浮かべながら散水する様は、ご近所の恐怖の的となっています。

シャワーの先にはメンテナンス中の息子の車が。


すわ、パッチが! と驚く必要はありません。単にタイヤを置いていただけです。この時期に我が家に出る特有の現象で、サマータイヤパッチと呼んでおります(笑)


散水に反応してくれる芝生が最高!! 姫高麗芝は前日に20ミリで芝刈りしています。


ラージパッチは収束しましたが、代わってカーブラリア葉枯病が顕著になってきました。管理人宅の例年のパターンで、飛び石付近から発症し、芝刈りや雨滴などで周辺へ伝播していきます。飛び石の間など、芝生が狭くなっている部分は問題が生じやすいですね。


レンガのオーナメント(装飾)のエッジカットもやりました。使ったのはもちろん「芝切り一番」です。先日のエッジカットの様子


オーナメントより芝生の方が高くなっているのが分かります。オーナメントが沈降したのも要因かもしれませんが、目土をしなくても芝生のグランドレベルは微妙に上昇している可能性もありそうです。(管理人宅はは基本的に目土入れをしません)


踏圧で薄くなっていた駐車場への導線部分も修復が進んできました。太陽の位置が変わり、比較的日照が得られやすい条件になってきたことも影響していると思われます。


1ヶ月ほど前の5月13日の様子です。


ベントグラスLS-44も散水でみずみずしい姿に。こちらは中2~3日で17ミリの芝刈りを繰り返しています。


へこんだような枯れは収束し、茶色い枯れが増えてきました。葉枯病、炭疽病、ブラウンパッチなどが疑われますが、無農薬でどうなるかを観察したいので、このまま様子見です。


先日、タマナヤガと思われる幼虫がいましたから、こいつらの食害を併発している可能性も考えておいた方がいいのでしょう。


病虫害対策として、有機酸酵素EXとスーパー・ポリ・スピリットを500倍で混合散布しておきました。有機酸は発根を促して植物を元気にし、スーパー・ポリ・スピリットのカリは生理移行を促進してくれます。天候不良による光合成不足の影響をできるだけ抑制することが目的です。

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平日の朝、仕事に出かける前にも資材散布をしています。ケイ酸を与えるためのハードバン、光合成促進のためのハード葉素1号、病原菌の抑制や害虫忌避のアルム凜、これらの資材をお出かけ前にさらっと葉面散布しています。週末の手入れと合わせて資材総動員でどこまで葉枯病の拡大を抑制できるのかが今年のテーマです。

有機酸資材を積極的に投与することで、姫高麗芝にはキノコがまだ一本も出ていません。例年ですと風通しの悪いフェンス際には時々顔を出すのですが、今年はそれすらありません。また、キノコが出やすいと感じていたベントグラスも全く生えなくなりました。このことから、微生物環境への影響は少なくとも発揮されていると思います。それが葉枯病の病原菌を抑制するところまで影響するかどうかですね。

PHが7付近(中性)になっていますので、弱酸性にする資材も併用することを検討しています。特にラージパッチで顕著なのですが、PHが6.5を超えると病害が発生しやすくなる傾向を感じています。


カーブラリア葉枯病(ヘルミントスポリウム葉枯病)は無農薬での対処は難しいですから、褐色で犬の足跡のように点々とした枯れが発生している場合は、早めにロブラール水和剤やラリー水和剤で対処しておきましょう。薬剤の効果をより確実にしてくれる展着剤(お勧めは「まくぴか」)の加用もお忘れなく。殺菌剤を使えば葉枯病もそんなに怖い病害ではありません。